「遺言」について詳しく知る

遺言とは

近年相続トラブルの多さから、遺言書を遺す人が増え始め、一昔前に比べ10倍以上にもなっているともいわれています。
遺言の方式は数多く存在していますが、どれも要件が法律によって決められており、要件を満たしていないと遺言書が無効となってしまう恐れがあります。
遺言は相続分を指定したり、相続人でない人に財産分与を行ったり、誰かを養子にしたり、逆に相続分を与えない事も可能です。

 

また遺言はいつでも変更・撤回する事ができ、そのため遺言書は常に新しいものが優先されます。
したがって遺言の内容を変更したい場合は新たに遺言書を作成するだけで、その新しい遺言書の内容と抵触する部分については撤回したものとみなされます。
もちろん、新しい遺言書を作成しなくても、遺言書自体を破棄してしまってもかまいません。
さらに、もし遺言で「甲土地を長男であるAに相続させる」という遺言があったとしても、その後の相続までに甲土地を遺言者が処分(売却、譲渡など)してしまった場合も、遺言は撤回されたとみなされます。

 

遺言の方式では「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」が一般的です。
自筆証書遺言は、その名の通りすべてを自筆によって作成する方法で、もっとも簡単に作成できる遺言の方式です。
ただし、簡単に作成できる反面、紛失してしまったり、法律の要件を欠き無効となってしまう事があります。

 

公正証書遺言は、公証役場で公証人と呼ばれる人に作成してもらう方法です。
こちらは法律的に無効となることはありませんが、公証人や証人に対して報酬が発生してしまうため、コストが高くなってしまいます。
しかし、作成後は原本を公証役場で保管するため紛失や偽造の恐れがなく、確実に遺言を行うことができます。

 

このように遺言は遺言書の方式によってメリットやデメリットがあり、自身の状況に応じて方式を検討するとよいでしょう。